おやつと陰謀とお白洲節と
ちょっと待って、
グロッシュラー長官だけソーサーがない……??
いじめか?
この作品は新刊が出てからにしようと思っていたのですが、新刊が出る前に私がこのブログに飽きている可能性が高いと気づいたのでやります。鉄は熱いうちに打てですね。
「ACCA13区監察課 (1) (ビッグガンガンコミックススーパー)/オノ・ナツメ」(〜4巻、連載中)
架空の国の組織ACCA(アッカ)に属する主人公を中心に展開する物語。
陰謀というと何だか物ものしいですが、とんでもない飯テロ漫画でもあります。ACCAという組織の中で繰り広げられる人間劇では、作者が時代劇フリークなためか、思わず膝を打つような「粋」としか言いようのないお白洲節が根底に流れているようで、いい意味で予想を裏切ってきます。白か黒ではない世界観に唸らされます。
そして人間劇、渦巻く陰謀の合間にサブリミナルのように挟み込まれるおやつのまた美味しそうなことと言ったら!加えて主人公の妹ロッタちゃんの可愛さが物語にコントラストをつけていると思います。
しかしアニメ化して欲しいとは思うものの、本編は絶賛連載中で伏線もまだまだあると思うんですよね……。
早く続きが読みたい!
同作者の作品ですとNY警察が舞台の「COPPERS [カッパーズ](1) (モーニング KC)」(全2巻)、時代劇では「つらつらわらじ(1) (モーニングコミックス)」(全5巻)もオススメです。オノ先生はなぜ海外モノも時代劇モノもこう見事に描かれるのか。