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続いて欲しかった……ワートリの前作

かの週刊少年雑誌ジャンプでは連載枠を巡る熾烈な戦いが繰り広げられています。
今回はその激戦の中散ってしまった、「賢い犬リリエンタール/葦原大介(全4巻)」(現在大ヒット中の「ワールドトリガー 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)」)の前作を取り上げてみます。

賢い犬リリエンタール  1 (ジャンプコミックス)

とても質が高く、作者のポテンシャルを存分に感じることができる作品だと思います。
しかし掲載誌はジャンプ。
私はジャンプで求められてるのは「わかりやすい面白さ」だと思っています。しかしこの作品はいぶし銀といいますか、優しくて繊細で深い味わいだけれども、キャッチーさが少し足りなかった。ただそれだけ。


登場人物もみな個性的で魅力があり、随所に光るユーモアのセンス、笑いあり涙ありドキドキハラハラな展開ありとメリハリもあり、作者の引き出しの多さを感じます。ネーミングセンスも素晴らしい。
難点を挙げるとすれば、メインキャラのリリエンタール(1巻表紙の犬)が好みが分かれそうなところぐらいでしょうか。

連載終了はとても残念でしたが、それがなかったらワールドトリガーは世に出ていなかったかもしれないわけです。複雑ですね。

ワールドトリガーで先生の才能を知らしめたわけですから、ぜひ賢い犬リリエンタールもスポットライトを浴びて、行く行くはアニメ化を!と夢見ています……。